下北沢 「打心蕎庵」

下北沢 「打心蕎庵」

食べ歩き ,

 

閑静な住宅街にある風情漂う一軒家。手入れの行き届いた庭と箱庭が広がる。

まずは「お通し三種盛」千円で一献。ある日のそれは、穏やかな味わいの筑前煮、しっとりと仕上がった穴子の煮こごり、丸々太った牡蠣のしぐれ煮。

「鴨肉の香味野菜サラダ仕立て」八百円は、湯引き鴨肉、千切りした茗荷、ネギ、糸三つ葉が、柑橘系二杯酢で和えた、小憎い皿。

天ぷら類は、質の高い穴子や海老、牛蒡のかき揚げなど野菜類も充実している。

通常の「そばがき」九百円のほかに、平日のみ用意される「手挽きそばがき」千三百円は、もっちりとして、野趣に富む香りを放つ。

せいろは二種。、小盛から大盛まで三通り選べる。緑ががった薄灰色の「常陸秋そば」(小盛六百円~)は、細打ちで、そばの香り豊かで、ほんのりとした甘み広がる。ゴツッとした固めのコシ。

「福井挽きぐるみ」(小盛六百円~)やや太めで、前者より色が濃い。歯を押し返す、モチッとしたコシと穀物系香りが漂う。

食事時、特に昼時は混雑するので、時間を外して出かけたい。