既視感があった。
以前どこかか、夢の中で食べた気がした。
もちろん初めてである。
来たる時代の予想があったのだろうか。
ジャン・ジョルジュが展開する、ヴィーガンレストラン「abcV」である。
シスコのヴィーガンメキシコレストランでも思ったが、本場のヴィーガンは、おしゃれでPOPでないと、流行らない。
そして一皿の量がしっかりとあり、代用品ではない、おいしさがないと、受けない。
ただ野菜だけを使えばいいわけではない。
主となる野菜に敬意を表し、その野菜以上の仕事はぜずに、その野菜や豆の味を輝かす。
どの皿にもそんな魅力に満ちていた。
さらには、提供スピードがとにかく早く、レセプションの女の子は美人で、サービスの男性はほぼすべてお姉さんで、フランクでカンンジよく、可愛い。
夜23時過ぎまで盛り上がり、店内はヴィーガンレストランとは思えぬ、目にいるほとと話すにも大声を出さなければいけないほど、美味しい喧騒に包まれている。
多分料理だけながら、日本でも実現できるだろう。
だがレストランとは、それだけではないことを証明し、到底日本では実現できない事実を知らされた。
Pine nut & lemon, harissa ,dried apricot,fresh pita
松の実とレモンのフムス風ペーストに、辛いハリッサとアプリコットのソース。生野菜をディップしたり、ペーストをピタに挟んで食べる。
Avocado lettuce cups, toasted cumin,serrano&lime,pepitas
シグニチャー・ディッシュのようである。
レタスのカップにアボカドと様々なものが乗せられ、それをタコスのように包んで食べる。
これも味の組み立てが緻密。アボカドのコク、レタスのみずみずしさ、クミンの香り、ハモンセラーノの練れた塩気と旨味、pepitasと書かれているが種ではなくかぼちゃの甘みなどが、どれ一つ突出することなく、丸く一つになって、僕らを幸せにする。
Whole roasted cauliflower with turmeric-tahichi& pistachios FB参照
Haerbal wild rice.fave beans ramps avovado lime
緑色に炊き込んだご飯とカリッと揚げたワイルドライスとそら豆を混ぜたご飯に、アボカドを乗せて。ワイルドライスの食感が楽しく、アボカドを細かく切ってご飯と混ぜ、ライムを絞って食べると、おいしんだな。
ディルが微妙に聞いて心憎い。
Beluga lentils,chili, oil & black vinegar,yams,broccoli stems,cilantro,tofu,spicy szechuan pepper oil,Peanuts,grilled &pikled cuvumbers
ベルーガキャビアに見立てたレンズ豆のサラダ。ブロッコリー、ヤム芋、豆腐、香菜、山椒オイル、ピーナッツ、グリルとピクルスにした胡瓜、チリオイルと黒酢のヴィネグレットソース。
色々入っているが、それぞれの量が的確に計算されている。
一口食べて笑ってしまうサラダは、そうはない。