味道広路全料理5千円

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味道広路全料理 5千円
内装を一言で言えば、てらいがない。
花も花器も、窓もすべてに、、自然に対する敬意があって、自我がで過ぎていない。
自然に間借りしている人間の営みを自覚した、耽美か整う。


おにぎりのうつわは、店主自らが作った呼びブザー。
無垢板のテーブルに、無垢のお敷き。


1.最初最初の皿は、自然農法で育てたバターナッツカボチャのポタージュと凍み豆腐、パンプキンシードオイル。
カボチャの甘みがどこまでも優しあ、
そのままでも十分においしいのだが、途中で豆腐を食べると、その無垢な味に心が洗われる。そしてまたカボチャが恋しくなり、飲めばまた豆腐が恋しくなるという取り合わせが、憎い。
最後に器に残った汁の残りを、豆腐で拭って食べられるようにという、心配りも素敵である。
2.ヤナギダコ、天然岩海苔、ワカメ、山芋。海の香りが山芋の穏やかな甘みに包まれる。
3.スケソウダラの白子と古漬けのお椀。FBを参照
4.マツカワガレイの子まぶし。胃袋、エンガワ、肝。 カイワレ。 カレイに塩と微少量な酢と真子をまぶしてある。うま味が強いマツカワだが、醤油に漬けるより、この魚の繊細な味わいが楽しめる。カイワレは薄口を少しだけあえてあり、わさびの代わりとして存在させている。もちろん内臓類もうまい。
5.ミンククジラ生姜醤油和え。水菜。しとやか身、さわやかな血の香り、よどみのない滋味。
6.オヒョウ塩焼き、酢山椒。焼いたキタアカリ焦がし醤油。淡白な味わいの中に甘い脂を秘めたオヒョを山椒が引き締め、キタアカリの甘みを焦がし醤油香りが盛り立てる。このように、香りの使い方が見事。
7.炊き合わせ。アブラボウズ、原木椎茸、五味。
深海魚らしい緩い脂の味が広がるアブラボウズに合わせて、大根をワザと固めに茹で、バランスを取っているのが見事。固いといっても、箸に少し力を入れれば通る程度。
8.長沼町でとれたという太いゴボウと鞍掛豆、松の実の炊き込みご飯。渋い。この渋さの中にこそ、日本料理の真髄があると思う。松の実は片面だけ‼️を焦がし、その香りが一層土の香りを強めている。ゴボウはきめ細かく柔らかく、芋のような甘みがコメの甘みと共鳴する。ああ、
なんとおいしいのだろう。
9.、牛乳とラズベリー
10、柚練りと塩小豆。花嫁小豆