赤坂「ととや魚新」。
いつものように品書きを見てから、「今日はほかに何があるの?」と聞く。
「今日は鰆のカマと、ホウボウとヒラメの煮たもの、それにクエの煮たものもあります」。
ううむ悩むじゃないか。
結局、鰆のカマの塩焼きとクエの煮ものを選んだ。
二千円以内で、昼からクエを食べてご飯を食べる幸せ。
コラーゲンたっぷりで口の周りがべたつく喜び。
煮汁を最後にご飯にかけて掻き込む醍醐味。
おしぼりで十分口の周りをぬぐったつもりだったが、クエの膠質は手強く
外に出て50メートル歩いただけで、唇がくっついて開かなくなった。
(ちょっとオオゲサ)。