豆の精霊。

食べ歩き ,

豆部部長伊藤様
とんでもない豆料理をいただきました。
うすい豆の揚げ団子です。
柔らかく茹でたうすい豆を、細かい目の裏漉器にて、丹念に何度も漉し、中に豆を3個ほど入れ、まとめて揚げたものです。
熱々を一口食べて、目を丸くしました。
それは、前歯でそうっと噛んだ、ほんの一口であったにも関わらず、うすい豆を口いっぱいに突っ込まれたのです。
太陽の香りがある。
大地の甘みがある。
春のふくよかな優しさが心を包む。
おそらく、一つ約80gくらいですが、200gの豆を潰し、濾して、ようやく完成するのでしょう。
ムースでもしんじょでもない。
それは、うすい豆の精霊でした。
「大夢」にて