自由が丘「モンド」

食べ歩き ,

自由が丘「モンド」勝手に救済。
今夜は週末なのに二組。
この才気にあふれるシェフと機智に富むソムリエのマリアージュは、
レストランをレストランとして楽しむ者たちに、
様々な機を与え、刺激する。
最高のの時間だ。

今夜も二人で、
モデルノとリジョナーレ。
革新と伝統の2コース。
それに合わせてわんこワイン。
結局、頭のビール〆のグラッパ含め
二人で19杯。
ワイン13種。
とにかく、料理に合わせての化学変化が面白く
そのめくるめく展開に
頭がむずむずして、
つい杯を重ねてしまうのであった。

ああ楽しい。
シェフは恐らく、
我々が皿の上で発見する新たな喜びを
誘導しているのだろう。

ホタテとサザエのタルタルは、
パッションフルーツと出会うと、
互いのミネラルが呼応して、味が膨らんでいく。
さらに、サザエの苦い肝と合わせても表情が一変する。
うーん、おもしろいなあ。

この、ハタと白アスパラもそうだ。
互いの違う甘みが、個々に食べたうまみとは異なり、
なにかこう、エッチな感じに昇華していく。
躍動でもあり、官能でもある。
そこにワイン。
ますます・・・。