祇園「浜作本店」11・25
「汲み上げ湯葉と雲丹と湯葉」。温かさと冷たさ、淡く優しい甘みの広がりの違いでしたを目覚めさせる。
「鯛のお造り」。噛みゆくうちににじみ出る甘みと香り。
「鱧しんじょ椀 輪違い人参 ゆず、かぶら」。鱧と穴子、ゆり根を合わせたしんじょ。浜作特有の滋味湧き出るつゆに、脂が落ちて本来の味を滲ませる鱧が溶け込んで、心を包み込む。
「バチコとナマコおろし和え」。ナマコ同士が出会う妙味。凝縮されたナマコそのものが口の中で膨らんで、ああ酒が恋しい。
「炊き合わせ」。すうっと繊維などなきかのように歯が入っていく海老芋のエレガントさに惚れる。
本日のメイン。「かぶら蒸し」。
「蛤とワカメの酢の物」
「ご飯」マグロの造り、香の物、豆腐の白味噌汁、ご飯。
慈愛に満ちた白味噌汁は、充足のため息をただつかせるだけ。
隣の方が親子丼を注文。そのおこぼれに少しだけあやかりました