水天宮「ラピヨッシュ」 サラダに命を吹き込まれる。 2014.03.28 食べ歩き , 東京 , 果菜 , 葉茎菜 , フランス料理 , 野菜 , 根菜 , サラダ Tweet 葉は、命を摘みとられているのに、まだ太陽にむけて葉を広げ、根は、大地から養分を吸おうとしていた。 サラダを噛んだ瞬間に野菜が叫ぶ。 小松菜は薄いのに、噛む喜びを伝え、蕪や人参には、脈動がある。 マッシュルームは、いまから胞子を発散させるかのようであり、コールラビは梨に似たみずみずしい食感で、甘味を舌にしたたらせる。 血脈に、養分が送り込まれる実感に、目を細め、笑う。 的確なビネグレットの量と酸味と塩気が、野菜の命を引き出し、我々が生かされていることを自覚させる。