とんかつ屋に行こうと思い、電話したら、若い女性が出た。
「ありがとうございます。〇〇店名 銀座店 アルバイトの〇〇てす」。
いきなり身分を告げられたオジさんは、一瞬押し黙ってしまった。
「フゥッ」。すると、スムーズに言えた安堵感か、彼女は電話口で息を吐くでははないか。
若い女性から、いきなり身分を告白されたことも、息を吹きかけられたことも初めてである。
「今日はやってますか？ あっ昼です」。
おじさん、明らかに動揺してる。
「やっています」とのお答え。
しかしなぜ、身分を告げるように教育されているのだろうか。
早速出かけた。
アルバイトの〇〇さんは、いた。
笑顔が可愛い女性である。
バイトとは思えないほどテキパキとして、外国人客への対応も完璧で、よく気づく。
ただし想像と違ったのは、声だけが若い女性の方なのであった。
（写真は本文とは関係ありません）