白身魚
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素性のわかる料理
食べ歩き「素性のわかる料理を作ろうと思うんだよね」。 僕がこの世で一番好きな店のご主人は、そう言われた。 もう70を超えられて、いつ店を辞められてもおかしくない。 ……
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「山利のしらす」をかけてみた。
日記サッポロ一番塩ラーメンに「山利のしらす」をかけてみた。 ただし右後方に写っているように、しらすの味わいの優しさと微かな塩気に敬意を表して、粉末スープを3/1ほ……
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穴子
ぽってりと太った穴子が、ふわりと唇に当たると、そのまま噛むでもなく消えていく。 極限まで柔らかく煮た穴子をそっと握る。 空気を含んではらりと散る酢飯と、淡雪の……
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シマアジ
食べ歩きシコッとした痛快な歯応えで応える、締まった身を噛み込むと、品のいい脂が、つ、つうっと舌に流れていく。 そのキレのいい脂が酢飯と舞う幸せ。 終盤には、色っぽくじ……
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マコガレイ
食べ歩きマコガレイのやや活かった力強い身を噛みしだくと、優しい甘みがにじみ出る。 それが穏やかな米の甘みと出会う様が出会う瞬間に、胸がときめく。 噛んでいくと、凛とし……
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今月の次郎。
食べ歩き今月の次郎。 この日のベストは、シマアジとトリ貝、大トロだった。 「ヒマでねえ。いつまで遊ばせてくれるんだろうねえ。もう百歳になっちゃうよ」。 7歳から修……
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鮨あお
食べ歩き1蒸し鮑 2シャコ 神来 新政エクリュ 七本槍 3づけと赤身 余韻が口の両端に残ってる すきみムース 軽く水分が浮いて……
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キンメが待っている
食べ歩きキンメが待っている。 皿の上で黙しながら、人間とまみえるのを待っている。 一切れちぎって口に運ぶ。 ああどうしたことだろう。 バターのような香りがあって……
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「ほど」という品
食べ歩き比留間シェフの料理には、「ほど」という品がある ギリギリの味の濃度に留め置いた、精妙な「ほどの良さ」は、どこまでも自然で、食べる人を健やかにする力を持つ。 ……
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僕の個性はいらない
食べ歩き草が揺れる。雲が流れる。 遠く波が押し寄せる。 雨が振りつけ、風が舞う。 僕らの目の前には、なにもない。 僕らの目の前には、すべてがある。 ふと注……
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