《洋食おがた ミーツ サスエ&サカエヤ》VOL1

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《洋食おがた ミーツ サスエ&サカエヤ》VOL1 京都の洋食おがたで、サカエヤの肉とサスエ前田の魚だけを駆使した料理会があった。 最初は、マメアジの……

今月の次郎。

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今月の次郎。 中とろとあじすが特に素晴らしかった。 中とろは、口に入れた刹那、舌にしなだれ、同化して、しなやかに舞う。 繊維などなきかのように溶け、甘美な……

もめん。4/17

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もめん。4/17 ★うすい豆とうふ 　　豆の穏やかでいて包容力のある甘さが、何者にも邪魔れずに膨らんでいる。 　　しみじみとうまい。 　　だから豆腐とウ……

相手のことを考える

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「燗酒を頼んでいただいているので、これを召し上がってください」。 出されたのは、たたみいわしに乗せられた豆腐の田楽だった。 思わず笑みがこぼれる。 心……

こんな干物は、食べたことがない。

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肉体はしっとりとみずみずしく、優しい甘みを伝え、皮はパリンッと命の張りがあり、ヒレは「さあ食べて」と叫んで、ビンと立っている。 こんな干物は、食べたことがない……

鯉の真実。

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鯉は清流を泳いできた。 うっすらと紅く染まった肉体を噛むと、クッとかすかな抵抗があって噛みしだく。 そこには確かな湧き水の清廉があって、さらに噛めばほの……

モロコの天ぷら

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2軒目器楽亭。 モロコの天ぷらうまし。

思い出すだけで、にやけてしまう。

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ああ、もうやめてください。 しめ鯖を軽く炙って、ご飯に乗せただけなのに。 ああそれなのに、一口食べて体の力が抜けた。 うまみが舌の上で、ぐるんと回って、笑……

列車鍋

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誰が列車の中で、鍋を食べる時代が来ることを予想しただろう。 誰が列車の中で、生の伊勢海老や鯛を、熱々の出汁に入れる時が来ると考えただろう。 再びトワイライトエク……

瑞風にしか流れていない

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トワイライトエクスプレス瑞風、最初の夕食は「ハジメ」の料理だった。 今はコロナのため、食堂車ではなく、部屋に一皿ずつ運んできてくれる。 車内でハジメの料理を再……