割烹
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「なにもなくて、すいません」。
食べ歩き「なにもなくて、すいません」。 食後に料理の感動を伝えると、酒井さんはそう言われて、申し訳なさそうな顔をされた。 いや違う。 かつての弟弟子で、一緒に「招……
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ああ、時間よ永遠になれ
食べ歩き夜の帳が気配を見せる前に、暖簾を潜った。 「いらっしゃいませ」。 三席しかないカウンターの端に腰を下ろす。 品書きを睨みながら、「枝豆とビールをください」……
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メイタガレイはしたたか
食べ歩きメイタガレイはしたたかである。 割烹ではめったに出会わないが、マコガレイやホシガレイにはない、しぶというま味を奥底に秘めている。 そしてそれを感じ取る人にだ……
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渡蟹はそそのかす
食べ歩き渡蟹と桃、メレンゲと内子パウダー。 間違いなく彼女は、不世出の天才だった。 いまだに蘇る味を反芻する。 これから決して出会うことないだろう独創は、鮮烈……
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焚合はずいきだった。
食べ歩き焚合はずいきだった。 揚げた粟麩とおくら、刻み柚子が合わせられる。 噛むと出汁が出るともなく出、飲み込むときに出汁の香りが立って、鼻の奥に抜けていく。 ず……
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「辻留」精進 8月
食べ歩き向付 非常に珍しいお向です 大徳寺麩 白酢 豆腐、ねりゴマ、酢、醤油 花穂紫蘇 雷干 器 魯山人 織部の菊皿(お彼岸にちなんで) 椀盛 ……
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芋茎の一噛み一噛みに先人たちの叡智が沁みて
食べ歩き焚合はずいきだった。 揚げた粟麩とおくら、刻み柚子が合わせられる。 噛むと出汁が出るともなく出、飲み込むときに出汁の香りが立って、鼻の奥に抜けていく。 ず……
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どうしてこんな店が、東京にはないのだろう。
食べ歩きどうしてこんな店が、東京にはないのだろう。 お邪魔するたびに思う。 特別に珍しいものがあるわけではない。 独創的でもない。 うにやらキャビアやらトリュフ……
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心根。
食べ歩き「心根」の料理は、てらいがない。 高槻から車で1時間弱の山奥で、築100年の古民家を改築した店は、山で採れたものを素直に味わってもらおうという思いだけが、満ち……
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これ以上の贅沢はなし。
食べ歩きおくどさんで炊き上がった白いご飯に、削りたて枕崎の鰹節をのせていただく。 これ以上の贅沢はなし。 高槻「心根」にて https://www.faceboo……
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