魚介
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水の国の料理である
食べ歩き水の国の料理である。 舌にのせれば、ふんわりと、ムースのように溶けて、夢見心地を運ぶ鮭の身と、高熱真空調理で、ホロホロと崩れてゆく骨に驚き、胡瓜を食べる。 ……
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トマト鍋
食べ歩き , 寄稿記事トマトがうま味を広げながら、一筋縄ではいかぬ熟れた酸味を滲ませ、目を覚まさせる。そこへ木姜子油が、レモンに似た爽やかな香りを放ち、ナマズはぬるんと口に滑り込んで……
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「さあ食べろ」
食べ歩き「さあ食べろ」。鮎が叫ぶ。 130gはあろうかという和良川の主が、皿の上でのたうっている。 腹を膨らませた堂々たる体躯に、精を漲らせ、食べる人間の覚悟を問う……
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一ヶ月前となるが
食べ歩き一ヶ月前となるが、経堂「彩雲瑞」に出かけた。 前菜は、紹興酒のほのかな香りが効いたうずらの卵や、石川小芋の甘みを引き立てる山椒味噌、みずみずしさと練れた塩気を……
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昨夜、西麻布「すし通」で
食べ歩き昨夜、西麻布「すし通」で、秋刀魚のにぎりが出された。 秋刀魚の真ん中に縦一本包丁目が入っている。 よく見ると、切り口がギザギザに、細かく波打って、美しい。 ……
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夏が湧き立っている
食べ歩き夏が湧き立っている。 低温でポシェされた厚岸の牡蠣が、つるんと口に滑り込むと、甘いエキスを舌に広げ喉に落ちていく。 微かな牡蠣のエグミを感じた刹那、ソースに……
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大変危険である
食べ歩き大変危険である。おしのぎの、鮒ずしのパスタ。 第一種危険物取扱免状が必要である。 濃厚なるクリーミーがずるんと舌を、包み込むんで、ああカボナーラのようだと思……
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神保町「膳楽房」で
食べ歩き神保町「膳楽房」で、食いしん坊(呑兵衛)の6名が集結。 「緊張します。よろしくお願いします」と、若い誠実そうなピアスをしたシェフが現れる。 「そんな大丈夫で……
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〜海の和音〜
食べ歩き〜海の和音〜 椀の蓋を開けた瞬間、「やり過ぎかな」と思った。 味が濃いブルターニュ産ブルーオマールの殻と野菜でとったスープが張られ、礼文島のウニ、高温でさっ……
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ラ・テット・ダン・レ・ゾリーフ
食べ歩き来週から東京と大阪のブノワで、ジェーム・パリと銘打った、特別料理会が行われる。 アラン・デュカスお気に入りの、パリの店200軒を紹介した「J‘AME PARI……
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