噛めばクリッと身が弾む

食べ歩き ,

噛めばクリッと身が弾む。
その食感は、大人の牡蠣よりいたいけで、いけない物を食べた気持ちをつのらせて、どきりとさせる。
しかしすぐ後に、ミルクの甘みが、舌いっぱいに広がるのである。
あわわわ。
ここで大抵の人間は慌て、そして笑顔になる。
大人にはない純な甘みを、小さな体にみっちり詰め込んで、人間を陥落させる。
「かなわ」の「ヴァージンオイスター」。
とても可愛く、危険な食べ物である。