魚介
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鳥羽「太助」
ウニの殻にうず高く盛られている。
食べ歩き丸い姿は愛らしく、オレンジ色の手毬でもある。 それは、鳥羽で長年海女を務め、引退した80数歳のおばあちゃんが作った焼きウニだった。 ガゼウ二を殻に盛り上げて詰……
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獲れたての生しらすは
食べ歩き獲れたての生しらすは、まだ生きている様子があって、エグミや苦みが微塵もなく、微かな甘みを忍ばせる。 その静かな甘味の気配は、唐辛子の辛味やオリーブ油の香り、レ……
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イサキは
食べ歩きイサキは、皮と皮下がうまいのだが、青臭さもあるので、これでもかと突っ込んで焼く勇気が必要である。 それでいて、身はしっとりと仕上げなければならない。 すると……
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じわじわと、じわじわと。
食べ歩きじわじわと、じわじわと。 甘鯛のうま味溶けて、汁の深み増す。 ゆっくりと、体を満たす気に、「はあ〜」と喜びのため息をつく。 そっと香る松茸は切なさで、熱暑……
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変態が好きである
食べ歩き変態が好きである。 変態と呼ばれて、喜ぶ職人が好きである。 「変態ですね」というと、札幌、「鮨の蔵」のご主人は、嬉しそうに微笑んだ。 48℃で30分漬けた……
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シンコ 可愛いや
食べ歩きシンコ 可愛いや、切なきや。 つたなき味に、生きとし生けるものの無常あり。 アオヤギ 麗しや、巴型。 艶やかな肌合い、色香の風。 銀座「からく」にて。
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昨日、高知で
食べ歩き昨日、高知で毎日カツオを食べたぞと書いたせいだろうか。 東京に戻って、青山の割烹「いち太」でもカツオが出された。 気仙沼沖のカツオは、まだ若かいが、それに合……
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虎の門「ピルエット」
食べ歩きフランスのMOF(国家優秀職人)受賞シェフであるエリック・トロション氏(パリのSemilla)をアドバイザリー・シェフに迎えた、複合レストラン。 木材を中……
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高知に4泊し
食べ歩き高知に4泊し、4回もカツオを食べちう。 刺身、銀皮造り、タタキ、心臓の塩焼きと食べたが、最初の晩ゆうき屋で、この刺身を食べた同行者が、んんんと唸って笑い出し、……
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白山「ダディーニ」
「合一」という料理の真髄
食べ歩きトマトのうま味がバイ貝の滋味を、静かに支えるソースは、ストロツァプレッティの一本一本と抱き合い、僕らの心を笑わせる。 バイ貝は滋味を出し切っているのに、固くない……
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