魚介
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62歳になりました。
日記62歳になりました。 立派なジジイです。 誕生日にあたって、たくさんの皆様から心温まるお言葉をいただきました。 500人以上の言葉に埋もれ、幸せで溺れそう……
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幸せがじっとりと満ちていく。
食べ歩きヒラメはソースに触れながら、少し恥ずかしそうだった。 パリッ。 ナイフを入れると皮が弾ける音が響き、身に吸い込まれていく。 はらり。 ヒラメの身が舞う。……
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アカムツ
食べ歩きアカムツである。 炙ったアカムツをキモ和えにして、ナスのピューレを添えてある。 食べた瞬間、アカムツそのものが体の中を泳いでいくような感覚に陥った。 純な……
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牡蠣に熊。
食べ歩き牡蠣に熊。である。 軽くポシェした牡蠣に、熊のラルドを乗せる。 半分に切られたそれを食べれば、ラルドは存在しなかったかのように溶けて牡蠣を包み込む。 そし……
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握り鮨というのは、酢飯と魚のダンスである
食べ歩き握り鮨というのは、酢飯と魚のダンスである。 ハラハラと舞い散る酢飯に、魚は崩れ、溶けながら手を差し伸べ、優美な舞を踊る。 互いに一人ではできないことを知って……
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浅草「すぎ田」のカキフライである
食べ歩き浅草「すぎ田」のカキフライである。 トンカツより粗めの衣に歯を立てれば、サクッと痛快な音が立って、「じゅうわっ」と、牡蠣の体液が流れ出る。 「私の養分を……
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クリッ、クリッ
食べ歩きクリッ、クリッ。 そいつは手ごわかった。 白き肉が、歯と歯の間で爆ぜる。 硬いのではない。柔らかいのでもない。脂なき筋肉の勇壮が歯に食い込みながら砕……
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変態の皿
食べ歩き変態の皿を続けよう 水中でとらえて神経締めしたスジアラのスープと焼きである。 なによりもスープのうま味が綺麗で、一切の淀みがない。 骨に塩をし、酒振り、洗……
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美味しさを、言葉にすればウソになる。
食べ歩きその美味しさを、言葉にすればするほどウソになる。そう思う瞬間がある。 鳥取「かに吉」の蟹が、その時だった。 蟹ミソに始まり、おつくり、湯引き、殻を焦がさ……
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世界一の定食屋
食べ歩きこの間木魚という名前の深海魚を仕入れてね、頭を叩くと木魚みたいな音がすんだ。品書きに乗せてたら東京の酔狂なお客さんが食べてみるっていうんで煮付けにした。そんで出……
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