魚介
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呼吸が聞こえてきた
食べ歩き呼吸が聞こえてきた。 耳元で命が囁き、脈動が響く。 前菜の「ホタテとみる貝のタタキ」は、細かく切ったホタテと本みる貝を合わせ、エキスが出ない程度に、優しく手……
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アミューズブーシェ
食べ歩きアミューズブーシェは、鯉の肝のリエットである。 煮詰めた赤ワインなどと合わせたリエットは、肝の旨味と香りを漂わせて、これから始まる宴への期待を高めていく。 ……
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鰻の稚魚を
日記鰻の稚魚を見つめる老人にカメラを向けると、彼はこちらを一瞥して、再び稚魚のすがたをみつめるのだった。農業祭にて。 ……
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パリで寿司は食べない。
日記パリで寿司は食べない。 パリまで来て寿司なんぞ食えるかい、という気分ではなく、折角パリに来たのだから、出来るだけ多くのフランス料理を食べたいからである。 し……
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少年のような人だった。
日記 , やぁ!少年のような人だった。 少年の好奇心と、純真な目つきで食材と戯れる。 料理人としての挟持やエゴ、食材の化学的理論や常識を飛び越えて、食材と遊び、料理を生み出……
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「クラランス」
日記「クラランス」のシェフ クストフ・プレ氏は、人見知りで大人しく、弱気なところがあるという。 お会いさせていただいたが、失礼ながらグランメゾンのシェフとしての威……
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生のホタテは眠っているだけだった。
食べ歩き生のホタテは眠っているだけだった。 生に近い鮪のブタルグ(カラスミ)と下に敷かれた和芥子を少しつけると、まぶたを開けた。 ブタルグの練れたうま味と塩気、和芥……
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「たいしたことじゃないの」
食べ歩き「たいしたことじゃないの」。ラケルさんの料理には、そういわれているような卓越したさりげなさがある。 時間だけではなく、火加減と調味に恐ろしく手間をかけた料理……
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昨夜は「Ma Bourgone」に急行
食べ歩き昨夜は「Ma Bourgone」に急行し、とりあえずタルタルステーキを頼む。 冷蔵庫の中で切ったという、粗くもなく細か過ぎもない絶妙な肉の切り方と、たぶん意識的……
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「趙楊」の「羊肉鮮煲」
日記羊肉と大根、そして牡蠣だけなのに、どうしてこんなに複雑な魔力を秘めているのだろう。 どこまでも澄んでいるような美しさを持ちながら、たくましい癖が遠くで霞んで……
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