豆
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ふたを開けると川が流れていた。
食べ歩きふたを開けると川が流れていた。 石に見立てたナスの上に、安曇川のイワナが寝かされ、草に見立てたインゲンと甘草の花、柚子の実があしらわれる。 イワナを一口含む……
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夏が爆ぜた。
食べ歩き夏が爆ぜた。 口に近づけ、唇に触れ、香り、噛み、飲み込み、余韻が香る。 そのすべてに、夏がある。 食べる我々に、夏への感謝を募らせる。 「なかひがし」の……
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ひんやりと、ひんやりと
食べ歩きひんやりと、ひんやりと。 氷しるこが流れてくる。 口の中を冷涼が走り抜け、うだる暑さに惰眠していた細胞が目覚めだす。 冷たさをしばし口の中で楽しんだ後、ゆ……
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真味必淡
食べ歩き森の中で灯りが一つ、客を待っている。 こんな山里で、師湯木貞一の教えを守り続けているのか。 いや、こんな山里だからこそ、守り続けられるのか。 真味必淡。 ……
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高知市「たに志」
人情染みた、まっことの卵焼きとおにぎり。
食べ歩き「たに志」の「玉子焼き」は、卵の溶き具合がいい。 白身を黄身に溶きすぎず、焼いてもまだとろんとなった白身が、いい味を出す。 火が通って甘みが増してたくましくな……
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ハンパない魚屋。
食べ歩き「失礼ながら、お料理上手ですね」。 よく知らずに、大変失礼なことを言ってしまった。 ここは、高知のやや寂れた街にある、魚屋である。 「魚屋の店……
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三田「コートドール」冷製季節野菜の煮込み コリアンダー風味
食べ歩き三田「コートドール」の「冷製季節野菜の煮込み コリアンダー風味」である。旬の野菜類を蒸し煮にしたこの料理は、斉須政夫シェフが自ら日々作っている。 言ってみれば……
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「みなさんよく食べますねえ」
食べ歩き「みなさんよく食べますねえ」。帰り際に、シェフの鈴木美樹さんが言われた。 嬉しい。本望である。 この店に来ると、どうしてこんなに食べ過ぎちゃうのだろう。 ……
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グレープフルーツのような香り
日記グレープフルーツのような香りがする、イタリアはボローニャの白ビールLatepicで乾杯した後は、昭和初期の九谷焼箸洗いに入れられた、うにと大豆の豆腐にうに、わさ……
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遠い記憶が
食べ歩き遠い記憶が、紐解かれていった。 イタリア人でもなく、イタリアに住んだこともないのに、懐かしさがこみ上げる。 手元に入る食材だけを練りに練り、長年作られてきた……
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