皮と脂にまだ命があって、人間をたぶらかそうとしている

• 東京,
• 中国料理,
• 鴨ほか鳥類

皮と脂にまだ命があって、人間をたぶらかそうとしている。 ぱりっ。 ちゅるる。 音を立てるかのように、脂が甘く溶けていく。 北京ダックという料理のおい……

猪肉の叉焼　猪のすまし汁

• 高知,
• ジビエ,
• しる汁物

歯が脂に当たると、ぐっと食い込み、確かな存在を感じるのだが、その瞬間に溶けていく。 甘い香りを放ちながら切なく溶けていく脂のうまみの後を、肉の滋味が追いかける……

麺自らが意思を持つ

• 高知,
• ジビエ,
• ラーメン

自分が食べているのではない。 隣の人が麺を手繰り、すすっているだけで小麦の甘い香りが漂ってくる、とんでもなきラーメンである。 ４年前かずおは、高知産の小……

「かずお丼」

• 高知,
• ジビエ,
• 丼

これがラーメン前の丼である。 かずお自慢の米に、猪の叉焼肉を乗せ、ナンの肉か分からぬ肉のすき煮をのせた。 このナンの肉か分からぬ肉が、たいへん危険なのである……

「とり安」の昼　　　＜京都の平生＞14

• 鶏,
• 京都,
• 卵,
• 丼

「から丼二つです」。「はい」。 「とり安」の昼は、鳥唐揚げ丼の応酬が、延々と続く。 鶏のから揚げを乗せ、その上からふわふわに火を通した卵をかけ、山椒を振る。……

「醋血鴨」

• 東京,
• 中国料理,
• 鶏

「醋血鴨」。鴨の血鍋である。 貴州には専門店があって、他にメニューがあるのに、客の全員がこれを食べているという。 鴨の血で鴨肉を煮る。 なんという合……

エッチなメンチカツ

• 東京,
• 牛,
• 洋食

エッチなメンチカツに、初めて出会った。 カリッと香ばしい衣に歯が当たり、肉にめり込んでいく。 するとどうだろう。肉汁と共に肉の香りが、艶を帯びて、鼻に抜けて……

大木作

• 牛,
• レシピ,
• 香辛野菜

大木作　豚バラの生姜焼き八王子ラーメン風 コイシ作　自家製リコッタチーズ　甘と鹹 マッキー作　葱の香りで仕上げた白身魚の香港風焼きそば 大木作　パクチ……

黒いダイヤモンド

• 牛,
• 東京,
• フランス料理

ある人は、「黒いダイヤモンド」と呼ぶ。 それは、運ばれてきた瞬間に嬌声が上がる。 赤黒く、艶やかな球体から、渾然と甘い香りがゆらめき、顔を包む。 ああ……

酒飲み話でゴメンナサイ＜京都の平生＞13

• 京都,
• 居酒屋,
• 内臓

朝から酒飲み話でゴメンナサイ。 一軒目は、「にこみ鈴や」。 ひょうひょうとした店主、もんちゃんが作る肴がうまい。 「ミノのおろしポン酢和え」は、散らしたオ……