東京
(4361件)-
黒いダイヤモンド
食べ歩きある人は、「黒いダイヤモンド」と呼ぶ。 それは、運ばれてきた瞬間に嬌声が上がる。 赤黒く、艶やかな球体から、渾然と甘い香りがゆらめき、顔を包む。 ああ……
続きを読む -
リンゴの中で
食べ歩きリンゴの中で、太陽が息づいていた。 大地と太陽から養分をもらった紅玉は、焼かれ、甘味と酸味を凝縮し、舌にこぼれ落ちる。 そこにはただ甘酸っぱいだけではない、……
続きを読む -
東京とんかつ会議 第36回 目黒「とんき」の「ロースカツ定食」1800円
とんかつ会議東京とんかつ会議 第36回 目黒「とんき」の「ロースカツ定食」1800円 <肉2、衣3、油2、キャベツ3、ソース3、御飯2、新香2、味噌汁2、特記なし 19……
続きを読む -
小さくとも自然薯だい
食べ歩き「小さくとも自然薯だい」 球芽のむかごはつぶやいた。 番茶のような甘苦い香りを放つむかごご飯を口に運ぶと、微かにヌルッと微かに甘い。 自然薯の気配を優しく……
続きを読む -
閑雅というのだろうか
食べ歩き閑雅というのだろうか。 新橋「ひろ作」の料理は、静かに美しい。 蟹や鮑、寒ぶりが登場しても、「どうだっ」という気負いがなく、しみじみとしたおいしさ宿った品位……
続きを読む -
歌舞伎町「焼き鳥みつ」にて
食べ歩き歌舞伎町「焼き鳥みつ」にて塩山先生とご友人、M社のお二人と。 歌舞伎町路地裏、狭い店内、若い客層、ピンクの看板。 恐らく外観だけでは絶対に入らないだろう焼鳥……
続きを読む -
運ばれてきただけで
食べ歩き運ばれてきただけで、幸せを呼ぶ。 香ばしい湯気が顔を包み、甘酸っぱく、濃縮感のある香りが、脳幹を揺さぶり、唾液を呼ぶ。 スプーンを差し込むのをた……
続きを読む -
官能に直接会いに来るやつ
食べ歩きこいつは、どうしていつも、官能に直接会いに来るのだろう。 他の魚の白子とは明らかに違う、無垢の禁断があって、舌と能をたぶらかす。 圧倒されるようでいて、品が……
続きを読む -
東京とんかつ会議 第35回東銀座「かつ銀」の「特上ロースカツ定食」2520円
とんかつ会議東京とんかつ会議 第35回 東銀座「かつ銀」の「特上ロースカツ定食」2520円 <肉2、衣3、油2、キャベツ2、ソース2、御飯2、新香3、味噌汁2、特記カキ……
続きを読む -
甘鯛は甘えん坊
食べ歩き甘鯛は甘えん坊である。 しかしそこをうまくおだてながら。時折刺激を与えると、異なる表情を見せる。 腹皮の蒲焼きは、甘えん坊の風味と甘辛いタレの味が出会い、な……
続きを読む