しる汁物
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粕汁という慈愛。
食べ歩き粕汁とは慈愛である。 ぐじのアラと骨でとった出汁に、白岳仙の酒粕を溶き、焼きぐじをを忍ばせる、 「近所の農家が作ってくれたカブと金時人参、矢田部ネ……
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雄。白。
食べ歩きオスは,ひっそりと息をしていた。 舌に乗せると,命の甘みが滴り落ちる。 穢れなき澄んだ甘みながら、圧倒的な力を蓄えている。 「蟹しんじょうのお椀」は、通常鯛な……
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赤坂「辻留」
遅い冬の到来に感謝する。
食べ歩き「お帰りなさい」。 カブにそう言われた。 今朝からぐっと冷え込んで、ようやく冬になった。 そんな日に、この料理と出会える喜びに感謝する。 寒さが、料理の滋味……
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京都「浜作」
浜作の秋。
食べ歩き浜作 97年目 ★明石 の渡り蟹と菊菜 蟹には菊菜。 なめらかさ。、押しの弱さがカニの繊細と合う。 ★土瓶蒸し鱧。別コラム参照 つゆが津波のように押し寄せる。……
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京都「浜作」
〈松茸の真実2〉
食べ歩き「いつも思うのは,おじいちゃんがどんな味にしていたかということです」。 松茸の土瓶蒸しを作りながら、森川さんは言われた。 こちらの土瓶蒸しは,鱧と松茸だが、他……
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「小川はな食堂」
「小川はな食堂」
食べ歩き虎ノ門横丁のポップアップに「小川はな食堂」が戻ってきた。 昼は世界最強のサバの味噌煮が待っている。 その他焼き魚定食と刺身定食。 小鉢が二品、昨日は切り干し大……
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飯田「柚木元」
〈松茸の真実〉VOL1
食べ歩き松茸の土瓶蒸しを出す前に、ご主人は2つの松茸を取り出した。 傘の開いたものと、高価な傘が閉じた中くらいのサイズである。 「土瓶蒸しは、この二つを入……
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銀座「大夢」
羅臼。
食べ歩きこの先、これ以上のお椀に出会うことは、一生ないかもしれない。そう思うと、涙が滲んだ。今後出回ることないかもしれない、羅臼の天然昆布黒走の一等を使ったお椀である……
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金沢「片折」にて。
海の豊穣が押し寄せる。
食べ歩き漆黒の椀に、豊穣が満ちていた。 その日の出汁は、いつもより少し昆布が強いようだった。 やがてお椀が運ばれる。 「能登鮑と玉子豆腐の椀になります」。 蓋を開ける……
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四谷荒木町 たまるにて。
ちょっと食べてみるかい?
食べ歩き「昆布もカツオも使ってない。穴子の出汁だけ。うまいでしょ?」 茄子を炭床に突っ込んで、真っ黒焦げに焼き、皮を剥く。 穴子出汁に入れる。 椀妻も吸い口もない。……
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