フランセジーニャ

• 東京,
• シャルキュトリー,
• ポルトガル料理,
• パン　サンドイッチ　

フランセジーニャ。 ポルトガル語でフランス娘というらしい。 娘といっても可愛らしい姿を想像したらあきまへん。 もはやこれは、サンドイッチではない。 手で……

センマイといえば

• 東京,
• 中国料理,
• 内臓

センマイといえば、細く切ったセンマイ刺しの、コリッとした食感しか知らなかった。 しかしこれはどうしたことだろう。 幅２㌢ほどに切られたセンマイは、ふわりと歯……

「絹笠茸の玉子ね」

• 東京,
• 中国料理,
• キノコ

「絹笠茸の玉子ね」。 いや茸に胞子はあっても玉子はないでしょう。 いやそうではない。絹笠茸が開く前の小さい、蕾の状態をしたものを、玉子と呼ぶのだそうである。……

山への畏怖が

• 滋賀,
• 和食,
• 卵,
• 川魚　淡水魚

山への畏怖が、小さな足音を響かせている。 里への敬意が、静かに満ちている。 干した稚鮎を揚げて、二日間煮た鮎の卵をのせ、その煮汁を流し、天然の木耳とハタケシ……

茸への礼儀

• 滋賀,
• 和食,
• 宿,
• キノコ,
• バターチーズ乳製品

山奥の精が破裂した。 吉田牧場のラクレットがかけられた、あかやまとりだけを噛むと、くにゃりと歯の間でもだえ、おびただしい茸の香りが鼻に抜けた。 香りがくんず……

〜ラ・モンタニョンで朝食を〜

• 軽井沢,
• 朝食,
• シャルキュトリー

〜ラ・モンタニョンで朝食を〜 「コンビーフ作ってみたんです。食べてみてください」。 肉の香りがして、脂が甘い。 舌の上でその甘みと塩気が溶け合う、優しい優……

「芸豆健心」

• 東京,
• 中国料理,
• 豆

ほんのり、微かに甘い。 その向こうに柔らかい酸味がいて、朝鮮人参の匂いがほのかに漂う。 滋味が、静かな滋味がのむほどに膨らんで、心を満たしていく。 塩味が……

鳩は、明らかにまだ

• 東京,
• フランス料理,
• 鴨ほか鳥類

鳩は、明らかにまだ、命のともしびを揺らしていて、生命の芯は静かに躍動し、エロティシズムを滲ませて、私をうろたえさせるる。 子孫を残そうという鳩のエナジーとシェ……

「噛め」。肉が囁く。

• 東京,
• 牛,
• フランス料理,
• ステーキ

「噛め」。肉が囁く。 「噛んで噛んで、私の血肉を、あますことなく味わいつくせ」。 　そう命じた。 「仰せの通り、いただきます。ああっ。噛んでも噛んでも肉汁……

トラットリア・ダディーニ

• 東京,
• 牛,
• イタリア料理,
• 内臓,
• パスタ,
• ステーキ

９・１２に出来たばかりの白山「トラットリア・ダディーニ」にて、ロニョン、鴨のラグー、ステーキと肉……