貝類
(458件)-
鮑の真実を知らなかった
食べ歩き鮑の真実を知らなかった。 今まで散々鮑を食べてきたが、真味は食べていなかったのかもしれない。 一口齧ると、あまりにもあっけない。 磯の匂いはなく、甘みも感……
続きを読む -
〜海の甘露〜
食べ歩き〜海の甘露〜 ①サザエには三つの魅力がある。 一つは上部のコリッとした肉。いやこのサザエのそれは、コリッとではない。 そこまでは硬くなく、シコッとした食感……
続きを読む -
「つながり」。
食べ歩きその店は、住宅街にひっそりと佇んでいた。 女性のサービスがいい。店を、料理を、酒を、シェフをこよなく愛していますという心根が、嫌味なく滲み出て、気分をよくさせ……
続きを読む -
ホタテは筍に抱かれて
食べ歩きホタテは筍に抱かれて、微笑んでいた。 筍の先の柔らかい部分でホタテのムースを包み、蒸してから表面だけをソテ。 添えられるのは、アメリケーヌをアレンジし、……
続きを読む -
バカガイ3
食べ歩き千葉県青柳村で盛んに獲れたからとも、細長く出た足が柳葉に似ていることから名付けられたとも、諸説ある青柳だが、バカガイのままではかわいそうだったろう。ただでさえ……
続きを読む -
バカガイ2
食べ歩きバカガイなる本名は、口を開けて足を出した様が舌を出しているように見えるから、バカ(凄く)獲れたからなど、様々な説がある。 しかし漁場だった、千葉の旧青……
続きを読む -
バカガイ。
食べ歩き本名はバカガイと不本意ながら、剥けばアオヤギ、柱は小柱、干物はサクラ貝と、粋に呼ばれりゃ幸せだな。 舌(足というか)は、動物の舌のように艶かしく、食べれば……
続きを読む -
赤坂「Furuya」にて
食べ歩き , 日記生のあやうい色気と、焼いたかぐわしさを同居させて、帆立は佇んでいる。 越冬するために甘みを蓄えたコールラビのソースをすくい、野菜類や帆立と一緒に口に運ぶ。 ……
続きを読む -
惚れてもいいんだよ
食べ歩き「わたしに惚れてもいいんだよ」。 伊勢海老が囁いた。 目の前でさばかれた伊勢海老の胴体は、湯葉で巻かれて揚げられ、伊勢海老の味噌は、吉野葛でとじられて餡……
続きを読む -
ハマグリは濡れていた
食べ歩きハマグリは濡れていた。 体液を滲ませて、じっとりと濡れながら、囁いている。 見ないで。早く食べて。 熱々を口にすれば、まだ生の気配があるのに加熱された甘さ……
続きを読む