アワビの肉体に吸い込まれる

• 新潟,
• フランス料理,
• 貝類

「大きなアワビが手に入りました」。 そう言って、シェフは子供のような笑顔を浮かべられた。 佐渡島のフレンチ「ラプレージュ」の須藤良隆シェフである。 分厚い……

見事な焼き具合だった。

• 東京,
• 割烹,
• 川魚　淡水魚,
• うなぎ,
• 丼

土曜丑の日にはうなぎは食べない。 混雑し、日に何本も鰻を焼かねばならず、その日のために鰻をたくさん用意しなければならない。 鰻屋にとって決していいとは言えな……

パンペルデュサレ

• 東京,
• フランス料理,
• ウニ,
• バターチーズ乳製品,
• パン　サンドイッチ　

「パンは自分で焼いたブリオッシュです」。 パンペルデュのパンは何かを尋ねると、たった一人で店を切り盛りする痩身のシェフは答えられた。 パンの塩気が、ここ……

コハダ

• 東京,
• 光り物,
• すし

今月の次郎。 夏のコハダはいい。 コハダ自体に力があり、酢がいき渡っていながら、出過ぎていない。 見事に酢飯と調和しながら口の中で舞う。 締めの浅いコハ……

料理されてなお、肉体の躍動がある。

• 東京,
• スペイン料理

「わたしを噛むのね」。 えびに歯を入れようとした瞬間に、囁かれた。 そっと噛む。 えびの肉体はしっとりとして、ぬめりも感じる。 炭火で焼かれているの……

「鱧のお椀」の品格

• 和食,
• 白身魚,
• 割烹,
• 京都,
• しる汁物

美味しいものを食べていくと、「知る悲しみ」が生まれる。 様々な美味しいものを食べ重ねていくうちに、今までおいしいと信じていたものが、そうでもなくなってしまう悲……

料理人殺すにに刃物はいらぬ。三日休めばいい

• 静岡,
• うなぎ

「料理人殺すにに刃物はいらぬ。三日休めばいい」と、あるベテランの料理人から言われたことがある。 コロナ禍で無念なのは、老齢のために閉店を早められた方が、数……

カリリ度MAX ＜京都の平生＞38

• 京都,
• 餃子

「何人前にしますか？」 席に座ろうとする前に、お兄ちゃんから突然言われた。 今日は餃子一人前とラーメンと、心に決めていたのだが、とっさに聞かれたので、思わず……

もっちゃり

• 京都,
• 根菜,
• 卵,
• 豆腐

「炊き合わせは、もっちゃりしていないとあきません。金目のものを入れたらあきません」。 そう森川さんは言われて、炊き合わせを出された。 もっちゃりとは京都……

うざく

• 京都,
• うなぎ

うざくという料理がある。 焼いた鰻と胡瓜を合わせた酢の物である。 この料理の主役は鰻ではない、胡瓜である。 もちろん鰻は見事に焼かれている。 地やきで腹……