京都
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みんなに教えたいが、教えたくない。<京都の平生>33
食べ歩きこれは危険である。 佇まいは、どの街にもある定食屋ながら、店に入って品書きを見た瞬間に、全部頼みたくなった。 カウンターには、大分の天然クエが置いてあったの……
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遠雷のように近づく味。
食べ歩きその味は、遠雷のように、次第に近づいてきた。 湯葉豆腐は、固まっているようで固まっていない。 豆腐は、ひんやりと滑り込み、噛むまでもなく溶けていく。 ……
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豆が自信ありげに笑っている。
食べ歩き豆が自信ありげに笑っている。 小さき体を満たした甘みと香りを解き放ち、ケラケラと笑っている。 一番出汁に薄口と塩で味付け炊いたご飯も、主役は誰かをわきまえて……
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楽しい前菜攻撃。
食べ歩きこれは楽しい。 京都「大鵬」の前菜攻撃。 「そら豆塩煎り」に、いつまでもしゃぶりたい「鴨水かき」。 「鶏の青山椒ソース」は、しっとりと仕上がった鶏肉の淡い……
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豆が生きている。
食べ歩き豆腐が生きている。 いや豆が生きている。 その飛龍頭は、箸をふわりと抱き込んで、すうっと千切れたかと思うと、白い肌を見せた。 甘い湯気に包まれながら口に運……
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「実玲」
食べ歩き3/25京都「実玲」 コースでなく、アラカルトが用意されているのが嬉しい。 酒の値段が安い。 ご主人と奥さんが、誠実そうで感じがいい。 そして料理に工夫……
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芋としての甘えが一切ない
食べ歩き何気なく食べて、目を見開いた。 この写真だけを見て、即座に「いいね」を押す人も少ないだろう。 ジャガイモがどこまでもみずみずしく、シャキシャキと軽快な音を立……
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<夏の到来を伝える料理>
食べ歩き「きゅうりの酢の物をきちんと作る。高野豆腐や麩を正しく炊く。それができない料理屋や若い料理人が、多くなりました」。そう「浜作」のご主人、森川さんは言われた。 ……
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京都でハシゴ酒 <京都の平生>32
食べ歩き昨夜は、「ますだ」から「赤垣屋」、「うえと」とハシゴ。 「ますだ」の、包丁技がいい。 おからは、青菜、人参などがそれぞれの必然で極微塵、茎若布も、細く細く切……
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我々への思いやり
食べ歩き揚げ出し豆腐を箸で割ると、豆腐の白い肌が現れた。 その途端、ふわりと豆の甘い香りが漂って、鼻先をくすぐる。 それは、「まだ食べないで」と、焦らすようであり、……
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