もう来ているよ

• 福岡,
• 和食,
• 博多,
• 山菜　筍

「ほら、もう来ているよ」。 野草たちが春の足音を、耳元で囁く。 「野菜料理が食べたい」。予約の時にそう伝えると、「畑瀬」のご主人は、そのために山に分け入って……

小さな動物の命を感じ取る

• 福岡,
• 博多,
• 中国料理,
• ジビエ

その肉は、健やかに動き回った証で締まっている。 噛めば、皮下のコラーゲンが、ゆっくりと顔を出して甘え、肉は、小さいながらも深い滋味があって、噛みしめること……

下関「レストラン高津」

帰ってきたら、野菜が美味しいことに気づきました

• 魚介,
• フランス料理,
• 野菜,
• 山口

「帰ってきたら、野菜が美味しいことに気づきました。若い生産者もいて、自慢できます」。 そう「レストラン高津」の高津シェフは、目を輝かせた。 下関といえば、魚であ……

「味の正福」で大人食い

• 博多,
• 福岡,
• 和食,
• 葉茎菜,
• 魚介,
• 根菜,
• 卵,
• 豆,
• 九州,
• 発酵食品

「はいアマダイ塩焼き。鱗つけたまま焼いてあるからそのまま食べて。もし固いと思ったら言ってね。もっと焼くから。鱗がおいしいから。鱗はカルシウムとかビタミンとか魚じ……

朝８時から刺身攻め

• 和食,
• 白身魚,
• 魚介,
• 山口,
• 甲殻類

朝８時から刺身攻めである。 うれしい。 タコ、ふく、サワラ。 タコの吸盤の刺身が、クニュ、プリ、シコッと歯の間で弾み、舌を目覚めさせる。 サワラは、色気……

海が爆ぜている。

• 東京,
• 和食,
• 魚介,
• フランス料理,
• 山口

海が爆ぜている。 海が生きている。 噛み、香り、味わうたびに、清らかな海の豊穣に唸る。 「下関三海の恵み」というイベントに参加した。 瀬戸内海と日本海、……

我々への思いやり

• 和食,
• 割烹,
• 京都,
• 豆腐

揚げ出し豆腐を箸で割ると、豆腐の白い肌が現れた。 その途端、ふわりと豆の甘い香りが漂って、鼻先をくすぐる。 それは、「まだ食べないで」と、焦らすようであり、……

• 果菜,
• 東京,
• 葉茎菜,
• フランス料理,
• 野菜,
• 根菜,
• サラダ

実は私「コンビネーションサラダ研究家」なのであります。 だからどんな店に行っても、メニューにあれば必ず頼みます。 単純に、サラダ好きという理由からだけでなく、……

荻窪「北京遊膳」

失われつつある名工の技

• 東京,
• 蟹,
• 中国料理,
• 卵

もし「北京遊膳」が無くなったら、もう日本では食べることが叶わなくなる料理がいくつかある。その一つがこの「賽螃蟹（サイパンシェ）」である。 店主齋藤永徳氏は、西……

甘エビをそっと噛むと

• 東京,
• スペイン料理,
• 甲殻類

甘エビをそっと噛むと、いたいけな甘みが広がった。 そこへココナッツの甘い香りが漂って、抱きすくめる。 味と香りの二重奏が、静かに響きあう。 卵は優しい甘み……