フランス料理
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西麻布「ル・セヴェロ」の骨つきリブロース
食べ歩きばば君のお母さんは、上質なお椀のようだった。 最初の一口はさりげない。 しかし、一噛み二噛みして行くうちに、うま味が増していく さらに、一切れ二切れ……
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ホタテは筍に抱かれて
食べ歩きホタテは筍に抱かれて、微笑んでいた。 筍の先の柔らかい部分でホタテのムースを包み、蒸してから表面だけをソテ。 添えられるのは、アメリケーヌをアレンジし、……
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グリーンアスパラに生ハムが合わせてあると
食べ歩きグリーンアスパラに生ハムが合わせてあると、おや? と思うときがある。 生ハムが加わって、皿全体のうま味は増しているのだが、生ハムの味が勝ちすぎていて、アスパ……
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プーレジョーヌが問う
食べ歩きプーレジョーヌが問う。 「私をあますことなく受け入れてくれるかい?」 僕は問いには答えず、骨を持って肉に噛りつく。 皮が弾け、肉に歯が包まれ、柔らか……
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トリュフという生物
食べ歩きトリュフという生物の意味を問う料理だった。 トリュフの皮を厚く剥き、中心部分だけを厚切りにして、雑味を取り払ったフォアグラのテリーヌでくるみ、パイ生地で包む。……
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赤坂「Furuya」にて
食べ歩き , 日記生のあやうい色気と、焼いたかぐわしさを同居させて、帆立は佇んでいる。 越冬するために甘みを蓄えたコールラビのソースをすくい、野菜類や帆立と一緒に口に運ぶ。 ……
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「カンテサンス」にて
食べ歩き「いい仔猪が入ったんで、煮込んで見ようと思ったんです」。 珍しい。岸田シェフの煮込み料理には、めったに出会うことがない。 「シヴェ」といえば、野獣を赤ワ……
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現世の食べ物ではない
食べ歩き一口食べて体が溶けた。 玉子の精が濃縮して、固まっている。 いや固まっているのではない。固まるか固まらないか、そのギリギリのキワで玉子は身を寄せ合ってい……
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平和は、いまここにある。
食べ歩き野菜たちの体に、幸せが満ちていた。 カブも人参も、胡瓜もカリフラワーも、斉須シェフの手にかけられたことを誇りに思い、輝いている。 命のしずくを滴らせ……
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栗はまだ、起こされたことを知らない。
食べ歩き栗はまだ、起こされたことを知らない。 寝息をたてたまま、穏やかな甘味を忍ばせる。 1℃で氷温熟成させた栗のフランに、煮出した渋皮のムースが、てろんとしなだれ……
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