銀座「ほかけ

87年。

食べ歩き ,

  • 1ほたて突き出し

  • 2赤身

  • 3ひらめ

  • 5コハダ

  • 6かすご

  • 8いわし

  • 10とりがい

  • 11煮蛤

  • 12赤貝

  • 13えび

  • 14小柱

  • 15かっぱ巻

  • 4いか

  • 7アジ

  • 16玉子

昔ながらのつけ台は、長らく握りが置かれたことによって変色している。
客席と厨房を隔てる境に、半暖簾が下げられているのは、屋台の名残である。
そしてコースなんて野暮はなく、お好みで、好きなものを好きなだけ頼める。
今日は、赤みからスタートしようか。
次にヒラメ、イカといって、コハダをもらおう。
続いて〆もの、カスゴ、アジ、イワシといこうか。
ここはアジもイワシも〆である。
さあそろそろ貝かな。とり貝、赤貝といって、煮蛤をもらおうかい。
ケースに、穴子が見当たらない。
「今年は穴子のいいのが入らなくてやってないんです」と、息子さんが寂しそうに言う。
ならばエビ、小柱といって、玉子も握ってもらおう。
こういう玉子はやはり握りが生きるな。
最後はかっぱ巻きで閉めた。
87歳だというご主人は、まだまだ現役、奇しくも87年前に三田で誕生したこの店と同い年になる。
銀座「ほかけ」にて