6/18「オステリア・デッロ・スクード」
僕が、いま日本で最も多く通いたい、そう願うレストランの一つである。
「ナマズのフリット ノジオラのワインヴィネガー風味 白い野菜のピクルスとともに」
トレンティーノ=アルト・アディジェ州の人たちは、淡い滋味の中から最上の喜びを引き出す天才かもしれない。
そう思わせる逸品で、品のあるナマズに酸味がそっと寄り添うと、エレガントが漂いだす。
「ザリガニのヴェッルタータ パプリカ風味」
ザリガニのすべてがここにある。
フランス料理のエクルヴィス以上に濃いが、素朴さな優しさもある。
「じゃが芋とムゼットを詰めたライ麦生地のシュルツクラップフェン 燻製をかけたリコッタ添え」
素朴さの中に限りない豊かさを感じ取れるかどうかは、食べる人の心が、健やかさであるかどうかにかかっている。
「香草を練りこんだシュぺッツェレ岩魚とパースニップの軽い煮込み」FB参照
「グーラッシュ牛肉の煮込みチロル風 ポレンタそえ」
この店に来るとメモリをゼロに戻すことができる。この皿もそんな皿の一つである。