東銀座「レフアオキ」

これが料理というものか

食べ歩き ,

ただのサラダなのに、なんでこんなに美味しいのだろう。
ナスとトマト、細かく刻んだ玉ねぎ、グリンピース、そら豆、インゲン、ラディッシュ、キャビアというサラダである、
しかし食べた瞬間にふうっと力が抜けていく。
食べ進むにつれて嬉しくなり、体に活力が満ちてくる。
試しにトマトとナスをそれぞれ単体で齧ってみた。
たいしたことはない。
つまりすべてが出会って生まれる美味しさなのである。
トマトとナスの厚さ、豆やキャビアの量、他の野菜の切り方もあろう。
塩と酸味をきりりと効かせた、勇気あるヴィネグレットへの味付けもあろう。
とにかくしみじみとおいしい。
これが料理というものではないだろうか。
東銀座「レフアオキ」にて。