大根が、命のしずくを滴らせ 2013.12.22 食べ歩き , 和食 , 割烹 , 京都 , 野菜 , 根菜 Tweet 酒粕汁の甘みが、舌を流れ、喉を静かに降りていく。 深々とした滋養が細胞に染み渡り、ふうっとため息をつく。 分厚く切られた淀大根を口に含み、噛めば、出汁のうま味と冬大根の甘みが、じっとりと。 ああ。今度は思わず声が漏れた。 大根が、命のしずくを滴らせながら、喜んでいる。 もう一度大根をゆっくりと噛み、粕汁を口に含み、冬のありがたみに心を温めた。 祇園「閼伽井」にて。