水ようかん
娘と二人で食べたら。
「あっ」といったまま 、目を丸くして、見つめあった。
そして笑う。
まさに、THEと、つけたい水羊羹。
水気たっぷりで、崩れるギリギリの状態で固まっている。
口に運んだ瞬間、ふうわりと溶け、噛むまでもなくするすると消えていく。
幻のごとき食感。
みずみずしい豆の香りが鼻に抜け、品格のある甘味がさらりと舌を流れる。
買ってきたら、4~6人ほどでしゃもじを持ち 、一気に食べるのがいい。
なぜなら時間を置くごとに、水気が流れ出て、ただの水羊羹になってしまうから。
広尾の割烹、「久田」が作る 水羊羹。
この夏一番の「つめあま」だあ。
夏はなんといっても「つめあま(冷たい甘味)」なのだな。