野菜→牛タン→豚足→鳩→鶏→豚→牛→内臓

食べ歩き ,

先日「乳鳩のタレが増々おいしくなったぞ」報告をした「楽記」。
その夜は肉爆撃であった。
一皿目だけが野菜で、後7皿が肉という「肉山」も真っ青な攻撃である。
しかも全部、これからの料理だという。
一皿目だけが野菜で、後7皿が肉は「紅蘭菜の炒めの鹹蛋あん」。ヌルッとして、微かな苦味ある金時草の個性に、鹹蛋の錬れた塩気が合う。
「牛タン紅茶煮」。ほのかに漂う紅茶の香りに包まれ、しっとりと煮あがったタンがたまらない。
「豚足の梅干煮込み」。コラーゲンの甘みと柔らかい酸味が手を結び、酒が進むんだな、こいつは。
「乳鳩」を挟んで「味噌とライムで下味をつけた 釜焼き鶏」。
味噌のうま味とライムの軽快な酸が合い、鶏の淡いうまみを持ち上げる。
「こんなのもやります!」と運ばれたのは、豚のロースト。周りはガリッと香ばしく、噛めば中から肉のブイヨン溢れ出す。
続いては、「タイのスパイスをベースにした牛肉の釜焼き」だあ。
鼻に抜けるレモングラスやカーの香り、そこへ猛々しき肉の滋味が絡んで、胃袋を刺激する。
最後が禁断「ホルモンフォンデュ」と来たもんだ。
釜焼きした小腸やミノなどを、チーズフォンデュにするのである。
これはいけない、とろりととチーズのうま味をまとった内臓たちが、クニュカリと脂の甘みを滲ませる。
野菜→牛タン→豚足→鳩→鶏→豚→牛→内臓という、嬉しや肉攻撃である。
当然ワインが進んで仕方ない。
最後はこれも新作、カレー炒飯で大団円。
やるね名田料理長。
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