焼き名人である。
御年80歳近くになる焼き名人である。
広東料理の華である焼味の焼師として、香港時代より50年以上、日本に来て約40年、名人梁さんが、今夜まで虎ノ門にいる。
蜜汁又焼肉、正宗香妃鶏 、桶子豉油鶏 、泰式奥肉などなど、いつも食べているが、味が違う。
どれもしっとりと焼きあがっていて、芯まで熱い。
だから噛み締める喜びがある。
チャーシューや、皮付き豚バラ肉焼、タイ夫婦豚トロ焼はもちろん、焼いていないゆで鶏や鶏の醤油漬けも、一味違う。
だからゆで鶏と醤油漬けは、骨を取らずに、そのままぶつ切りにしてもらい、軟骨を齧り、骨ぎわの一番おいしい部分を、とことんしゃぶった。
「焼く」という技の奥深さを知りたい方は、ぜひ今夜虎横の「香港焼味酒家」へ急げ。