東京とんかつ会議223回 表参道「Juan Bowl & Tea Tokyo」特選「口どけポーク」とんかつ御前3280円
【肉3衣2油2キャベツ(紫キャベツ) 2ごはん2味噌汁 2 お新香2ソース 2特記なし点17点 各項目3点満点特記1点総計25点
新カツ丼である。
手前の紫キャベツ千切りの上にはとんかつが置かれ、奥のご飯の上には、和風の淡い丼つゆがかけられ、上には半熟を上面にした玉子焼きが乗せられている。
とんかつの肉は、群馬の加藤畜産がてがける「口どけ加藤ボーク」が使われる。
肉はきめ細かく締まって、脂の口溶けも良い。だがやや豚の香りが弱い。
キャベツとの接地面は湿気っているが、上側は細かいパン粉がカリリと音を立て小気味よい。だが揚げ油自体はあっさりとしている。肉が180gということを考えると、都内のとんかつ屋では高価な方だろう。
さて新カツ丼といっても、器が丼ではないので、掻きこむわけにはいかない。添えられたスプーンにご飯、かつ、卵焼きを乗せて頬張ってみた。だがどんつゆの味が淡すぎて、従来のカツ丼の味とは大きく離れている。
お椀ではなく小鉢に入った味噌汁もご飯の味も及第点、お新香は、沢庵とセロリの浅漬けに昆布の佃煮である。
店には二度訪れたが、とんかつを食べているお客は少なく、「黒毛和牛まぶし丼」が目当てのお客さんがほとんどであった。