最後は

食べ歩き ,

最後は、舞茸と蟹のご飯、鰹出しと梅添え。
舞茸と香りと蟹の甘い香りが、驚くほどに同期して共鳴する。
心を優しく包み込み、秋の訪れに感謝する。
舞茸と蟹がこんなにも出会いものだとは、知りませんでした。
しかし主役は米である。
蟹は太白で込めと炒めてから炊かれ、舞茸は目に見えぬ程細かく切られて、米を生かす。
つまり
蟹と舞茸は見えないのに、風味だけで米を包み込んで、我々の心を高揚させるのである。

 

名古屋「野嵯和」