ドシン、ドシン。
皿が置かれるたびに、地響きが鳴るようだった。
ここは山形、地元民が愛する洋食屋である。
メンチカツはそびえ立ち、大ぶりな牡蠣を2個抱き合わせたフライは、ストーンヘッジかと思った。
生姜焼きを頼めば、ポークソテーのように厚く、噛む喜びを与えてくれる。
ラーメンと半カレーのセットを頼めば、昭和の味がするラーメンは、見た目以上に麺が多い。
あまつさえ、半カレーも、どこが半分? というお姿である。
このカレー、一見懐かしの家庭風、もしくは林間学校最後の日に出た、どろり系日本的カレーなのだが、クミンやコリアンダーが効いていて、クセになる。
ああこの後、餃子を食べ、パスタを食べるとは。