西麻布「一即多」 干物の反則。 2006.09.23 食べ歩き , 東京 , 白身魚 , 魚介 , 割烹 , 干し魚 Tweet 酒亭の親父が言うことにゃ 「焼き魚はなににします」とずらりと魚を取り出した。 「やや、あれはもしやして」 と、指差せば 「もしやしなくても、縞鯵です。縞鯵の干物です」。 「や、や。焼いて。お願いします」。 「落ち着いて」。 いんやあ、やはりそこはやんごとなき縞鯵。 脂ののりが上品で、舌に乗っては消えていく。 身もしっとり、あたしを食べてちょうだいと、唇や歯や舌にしなだれかかる。 なんとも優しい。当たりが柔らかい。 こいつを肴に小一時間、一人でじっくりぬる燗やりたいなぁ