六本木 「ラ・ブリアンツァ」 

冷やし中華が食べたい。

食べ歩き ,

また無茶振った。
イタリアンのシェフに、「冷やし中華が食べたい」。
そう、無茶振ったのである。
見た目は違う。
しかし食べると、冷やし中華ではないか。
でもそこはイタリアンのプライドで、醤油も胡麻油も米酢も使わない。
中華麺も使わない。
汁は、 魚醤とバルサミコで整えて、下にトマトと小胡瓜、ガスパチョを忍ばせ、エクストラバージンオイル、茗荷、胡麻を散らしている。
だから酸味も甘みも、うまみも優しい。
麺は、特注した加水率の高いフェッドチーネで、コシがある。
そしてハムは、「プロシュートでは合わないので、ハモンセラーノを使いました」という。
この小さな冷やし中華のために、ハモンセラーノを買う。
男気である。
「ブリアンツァ 」にて。