不思議な椀物だった。
一口飲むと、かなり淡い。
だが奥底に、品のある昆布のうまみが潜んでいる。
それが丸みを帯びて、舌に転がり込んでくる。
大阪のお椀は、こっくりと濃い味の場合が多い。
しかしこのお椀は、淡味と濃味の両方を持っているのであった。
椀種は、松茸に湯葉と枝豆のしんじょである。
淡味は静けさを、濃味はときめきを呼ぶ。
その両者に翻弄されながら、飲み終えた。
お造りは、ケンサキイカとヒラメ、マグロだった。
ヒラメの厚さがいい。
薄く切られる方もいるが、ヒラメは厚い方が生きる。
歯がヒラメの肉体に食い込み、何回か噛んでいるうちに、甘みが膨らんでくる。
そうして食べた方が良いことを知っている、適切な切り方である。
その後焼き物と焚き物が出、栗の渋皮煮と銀杏が出される。
銀杏は飾り切りされていた。
古い仕事で、久しぶりに見る。
渋皮煮に惚れた。
やはりこれくらい大きくないと、美味しさは生まれない。
口頬張った栗が、しなやかに崩れて甘みを舌に乗せる。
瞬間「幸せだなあ」と、思わず呟いた。
大阪「梅市」にて。
★牡蠣豆、
★山芋梅ま香茸味噌漬け
蓮根鮭
穴子煮凝り
このわた
★湯葉と枝豆のしんじょ 松茸のお椀
★ケンサキイカ
ヒラメ縁側と肝
中トロ
ヒラメ分厚い。美味しい
★蕪 伊勢海老 味噌
蕪香り 味
味噌の味
★焼き舞茸 アコウ。り
40度で40分 それから60度に上げて80分。り
赤タゲ 山伏 しようげんじ、山伏茸、、柳松茸
雑キノコの鍋み
★アジ巻き寿司
業平紋様
りんごシャーベット
ブランデー