いいね! は少ないだろう。
茹でただけのスルメイカ、地味な写真である。
しかしただのスルメイカではない。
この日の朝獲れたイカを、長谷川さんが締め、適切な処理をしたスルメイカなのである。
硬くも柔らかくないその身に歯を立てると、ふんわりと優しく歯が抱きかかえられる。
甘みの濃度だけではない。
その甘みが、なんとも品がいいのである。
味わいに透明感があって、生気が残っている。
それゆえに色気がある。
茹でたスルメイカに色気があるなんて、まだまだ食の道は遠い。
この日はイカの食べ比べであった。
7種類の驚異的な食べ比べは、別コラムを参照してください