コレを炒飯と呼んではいけない。
焼きメシである。「蟹焼きメシ下さい」と頼まなくてはいけない。
「はあい。蟹焼飯一つ」と、注文を通してくれる。
食べれば、焼けた御飯の香りにうま味が染みている。
蟹も上に乗せた身だけでなく、中にもごっそりとおごられ、グリンピースのアクセントも、実に正しい。
これぞ中国から渡ってきた炒飯と言う食文化が、カレーライスやナポリタン同様、日本化した炒飯、焼きメシである。
今日はお供に、焼売を二個つけてやった。
それがどうも焼きメシには嬉しかったようで、いつもより輝くのであった。
明治38年からの味を受け継ぐ、小伝馬町「HALE WILLOWS」
閉店