カニミソ入り大龍包

食べ歩き ,

チュウっ。
小さい穴を開けた包にキスをして、吸った。
熱々の蟹ミソが、濃密なエキスとなって口に流れ込む。
舌がコーフンしている。上顎が、赤面している。
喉奥から香りが鼻に抜けて、鼻腔が震えている。
江南灶蟹黃汤包。小籠包ならぬカニミソ入り大龍包である。
皿に置くと菊のようであり、持ち上げると提灯のような姿となる。
この包む技術を得るためには、24歳までに鍛錬しないと出来ない技なのだとか。
食べ方は、ご覧のように皿の端に包の端を乗せ(写真では向かって右側)一口かじって穴を開け(窓を開けると言っていた)、たっぷりと入った蟹味噌味のスープを吸う。
全部吸って、もうスープはないぞと確認したら、残りを一口で食べる。
濃厚ながら、味のキレがいい‼️