ちゅる 2016.06.24 食べ歩き , 東京 , 中国料理 , 豚 Tweet ちゅる。 その白い物体は、自分が世に存在しなかったかのように、儚く溶けた。 脂だろうか? コラーゲンだろうか? ほの甘い香りを漂わせながら、舌の上から消えて、心を惑わす。 豚バラ肉の固まりを蒸し、余分な脂を落としてからローストする。スープに入れて、白菜の芯とともに、じっくりと蒸す。 こうして豚バラ肉は、その精髄だけを凝縮させ、スープや白菜の滋味を取り込みながら、天上へと登る。 銀座 厲家菜にて。