ここにも変態がいた。
阿佐ヶ谷「みや野」勝手に救済。
酔っぱらい香箱蟹。
酒と味醂のコクや甘みが、内子のコクとまぐわい、
互いの情が絡み合って、大変いやらしい。
そのいやらしいうま味が舌に刺し込んでコーフンし、酒だ酒だと叫ばせる。
めじなの刺身、甘鯛のかぶら蒸し、青海苔がけのなまめかしい〆サバ、
生の白子、えんどう豆の葛寄せ、鴨の燻製、そばがき。
そして自家製唐墨とわさび菜のフェットチーネ風そばにせいろ。
変態づくしは7000円。
客は僕入れて4人。
この変態ぶりを真っ先に味わなければいけない、都心のグルマンがいない。
閉店