ここにもまた変態がいた

食べ歩き ,

ここにもまた変態がいた。
イワシ梅煮は、 神亀の生酒98BYと梅干で醤油も塩も使わず炊いて冷やし、皿に盛ってから舞美人をすこしかける。
イワシから野暮ったさが一切抜け、梅と酒とイワシが情を交わす。
その綺麗な味に惚れた。
「酒を間違えると、まずくなっちゃうんです」と、ご主人が言う。
何回も試行錯誤を繰り返した後の、澄んだ味わいなのだろう。
そのほか富士酢10年と野菜出汁に浸けた炒り豆
鮎を鮎自身の脂で炒めて、バターとアニスを少し入れたリエット。
炒めて天草と淡路鱧の出汁による、天草鱧のお椀
平成15年の睡龍で漬けた蟹。
塩麹と山椒オイル、スダチで風味づけた、鰻の刺し身。
食感の爽快は山芋の細切りで出し、香りにキュウリ酢をかけた「うざく」。
松坂牛のカイノミとバラのコロッケ。
こういう変態は大好きである
浦和「くら川」にて