「茂園餐廳」ベスト3

食べ歩き ,

「茂園餐廳」15皿の内ベスト3
3「扁魚白菜魯」白菜と干しするめ、鮫の皮の干したもの、干しエビ、豚肉、椎茸、エノキ、にんにく、揚げ卵のみじん切りの煮込み。
白菜は、自分の持てる甘みを凝縮させながら、とろとろに煮崩れている。
そして、入れられたすべてのもののうま味が、くんずほぐれつ渾然一体となって、白菜に溶け込んでいた。
2「塩冬瓜蒸時節鮮魚(魚の蒸物の冬瓜の漬物蒸し)」。
ハタ科の魚を指差して蒸してもらった料理は、清蒸ではなく、冬瓜の漬物と蒸してある。
ハタの淡い、品のある甘みに、練れた塩気が寄り添って、なんともうまい。
上品だが、陰に一癖も二癖もある女性といった感じで、食べ進むに従って虜となっていく。
1「老菜脯排骨湯(ラオツァイプーパイグータン)」
スペアリブと切り干し大根のスープ。
一口飲んだ途端に顔が輝いて、「ハァ〜おいしい」とため息を漏らす。
どこか懐かしい。
こっそり滲み出た豚の甘みに、干し椎茸や昆布の旨味があるが、それは干し大根の味である。
10年ものと20年もの!の干し大根を、豚スペアリブとともにじっくり炊いたスープは、揺るぎない温かみを内包して、心を揺さぶる。
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