「楽記」の乳鳩

食べ歩き ,

「楽記」の乳鳩が、さらにうまくなった。
開店当初からしばらく、漬けダレの味は醤油などがやや勝った味わいで(それでも十二分においしかったですが)、まだ熟れていなかったが、先日の鳩は違った。
あれから幾羽も幾羽も漬けられ、深みを増したタレは、丸く、鳩にすうっとなじんでいる。
ぐっと複雑味を増し、味の奥底が広がっている。
それが鳩の鉄分と抱き合い、コーフンを呼ぶ。
以前も色っぽかったが、さらに妖艶さを加えたようである
この日はロゼだったが、赤と合わせながら、時間をかけて食べ、飲んでみたい。
そう思わせるエロさなのである。