皿一杯のアーティチョーク

食べ歩き ,

青山のフランス料理店で、常連のフランス人の紳士が、昼から一人で皿一杯のアーティチョークを食べていた。

あまりにおいしそうに食べるので、つられて注文をした。

がくは塩茹で、花芯はソテー。

オリーブ油にバター、塩が添えられる。

歯でしごけば、ゆり根のような柔らかさで、空豆に似た甘味とほろ苦さが入り交じり、青々しい香りが鼻に抜ける。

よく味わうために閉じていた目を開けると、先の紳士が目配せをし、微笑んだ。