熱々の体液  「辻留」

食べ歩き

鱒は、体の内にある生命をたぎらせるかのように、熱々の体液をほどばしらせた。
皮はカリカリで、身ははらりと崩れてしっとりとうまみを乗せるが、芯まで熱々である。
その今を、まさに旬を駆けぬけようとする鱒の勢いと、小林東吾の刷毛目の勢いが共鳴して、胸に響く。
鱒の塩焼き、木の芽酢
「辻留」にて